研究成果
GIP受容体シグナル抑制はサルコペニア改善に寄与する
東海国立大学機構 岐阜大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌代謝内科学/膠原病・免疫内科学 矢部大介教授は、秋田大学大学院医学系研究科代謝・内分泌内科学講座 髙橋侑也医員、藤田浩樹准教授、脇裕典教授、関西電力医学研究所 清野裕所長、山田祐一郎副所長、藤田医科大学 鈴木敦詞教授、宮脇剛教授、清野祐介准教授らとの共同研究で、食後に分泌が増加する消化管ホルモンGIP (Gastric inhibitory polypeptide) が骨格筋の間葉系前駆細胞の脂肪分化を促進し、サルコペニア(老化による筋量・筋機能の低下)の一因となること、そして、このホルモンの作用シグナルを抑制することがサルコペニアの改善に繋がることを明らかにしました。本研究は、筋肉老化の新しいメカニズムを提示するのみならず、サルコペニアの新規治療法開発の基盤となることが期待されます。
本研究は、日本学術振興会(JSPS)科研費、日本医療研究開発機構(AMED)、公益財団法人鈴木謙三記念医科学応用研究財団、文部科学省特色ある共同研究拠点の整備の推進事業により実施されました。
本研究成果は、国際医学誌『Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle』での掲載に先立ち、2023年10月27日にオンライン公開されました。詳しい研究成果はこちら
書誌情報
雑誌名 | Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle |
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論文タイトル | Gastric inhibitory polypeptide receptor antagonism suppresses intramuscular adiposetissue accumulation and ameliorates sarcopenia |
著者 |
髙橋侑也、藤田浩樹、清野祐介、服部聡子、日高志保美、宮川剛、鈴木敦詞、 |
DOI | 10.1002/jcsm.13346 |