岐阜大学大学院共同獣医学研究科 市民公開講座「ワンへルスを考える」開催のおしらせ(COMIT共催)
2022年10月に、4つの国際機関が「One Health Joint Plan of Action 2022-2026」を策定し、ヒト、動物、環境の観点から分野を超えた感染症対策を呼びかけています。新興感染症の大部分は人獣共通感染症であり、そのうち約70%は野生動物に由来しています。これらの感染症は動物や人間の移動によって拡散し、時には国家間で伝播します。 近年では、COVID-19のように致命的なパンデミックは記憶に新しいと思います。 感染症の多くは節足動物によって媒介され、SFTSのように野生動物を中心としたダニ媒介感染環が対策を難しくしています。また、薬剤耐性も世界的なサイレントパンデミックな健康上の課題として取り組まれています。「人獣共通感染症」として狂犬病は発展途上国を中心に依然として深刻な問題です。このように、ヒト、動物、環境の間での感染症や薬剤耐性の拡散を防ぐため、社会的・環境的要因も考慮する必要があります。
本市民講座は、岐阜を含む東海地方でどんな One Health アプローチを構築できるかについて多面的に考える機会になることを期待して企画しました。
共同獣医学研究科 市民公開講座「ワンへルスを考える」
主催 | 岐阜大学大学院共同獣医学研究科 |
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日時 | 令和6年3月18日(月) 13:30~16:30 |
場所 | じゅうろくプラザ(岐阜市橋本町1丁目10番地11:中会議室1) |
定員 | 60人 |
参加費 | 無料(要事前申し込み) |
申込方法 |
申込締切:3月8日(金) |
お問い合わせ |
岐阜大学大学院共同獣医学研究科 |
講演
「宮崎県におけるSFTS対策の取組(小さな繋がりから大きな輪へ)」
岡林 環樹 氏
(宮崎大学 産業動物防疫リサーチセンター 教授)
「薬剤耐性対策に関する医療分野の取組(ヒト動物環境分野の情報と普及啓発)」
松永 展明 氏
(国立国際医療研究センター AMR臨床リファレンスセンター 臨床疫学室 室長)
「ワンヘルスの視点から狂犬病を考える」
伊藤 直人 氏
(岐阜大学大学院共同獣医学研究科 人獣共通感染症学研究室 教授)