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2024年度岐阜大学COMITフォーラム「ミニブタを用いたトランスレーショナルリサーチ~ヒト医療への橋渡しを目指して~」のお知らせ

 One Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点は、「One Medicine(ヒトと動物の疾病は共通)」の視座のもと、創薬・医療機器開発分野で活躍する医学・獣医学・薬学・工学など多様なバックグラウンドをもつ研究者が有機的に連携し、創薬・医療機器開発分野での研究開発に取り組んでいます。

ミニブタは体の大きさ、解剖学・生理学的にマウスよりもヒトに近似している上に、近年は遺伝子編集も可能となり、遺伝病を含むヒトの疾患モデル(心血管疾患、代謝疾患、神経変性疾患など)や異種移植におけるヒト臓器製造の宿主として活用範囲が広がっています。
岐阜大学では、高度な生殖工学技術を駆使し異種移植で大きな課題である食肉処理場でのブタの卵母細胞への外来ウイルス感染を回避したミニブタの構築に成功しています。そして安全・安定した動物モデルとして実績を積み上げています。しかし、「ミニブタを活用した研究を行えること」はまだまだ広く知られていません。
本フォーラムでは、モデル動物としてのミニブタの意義、ミニブタの現状・展望、国内研究者による最新ミニブタ研究をご紹介します。これにより、ミニブタを用いたトランスレーショナルリサーチを推進し、ヒト医療への橋渡しを目指してまいります。
第2回は開催場所を東京に移して開催いたします。多くのステークホルダーの皆様のご参加をお待ちしております。

※「岐阜大学 高等研究院 One Medicineトランスレーショナルリサーチセンター」と「名古屋大学 One Medicine生命-創薬共創プラットフォーム」は連携し、「One Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点」を設置しています。
本拠点は東海国立大学機構が両大学を強化する連携拠点支援事業における支援対象に認定されています。

第2回ミニブタを用いたトランスレーショナルリサーチ~ヒト医療への橋渡しを目指して~

主催

岐阜大学高等研究院One Medicineトランスレーショナルリサーチセンター
名古屋大学 One Medicine 生命-創薬共創プラットフォーム

日時 2025年3月17日(金)18:00-20:00
場所 日本橋ライフサイエンスビルディング3F 313会議室
(〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11)
対象 アカデミアの研究者・学生、企業に所属する研究者
参加申込期限 3月17日(月)17:00
問い合わせ 岐阜大学高等研究院One Medicineトランスレーショナルリサーチセンター
E-mail: comit@t.gifu-u.ac.jp

プログラム

18:00 – 18:10

はじめに
牧 克之 岐阜大学 高等研究院COMIT リサーチマネジメント室 教授

18:10 – 18:30

「ミニブタを活用した医療への橋渡しと展望」
髙須 正規 岐阜大学 高等研究院COMIT 動物医科学研究開発部門 准教授
      岐阜大学 大学院共同獣医学研究科 准教授

18:30 – 19:00

「大脳前臨床モデルとしてのミニブタ: 解剖学と行動生理学」
高垣 堅太郎 山梨大学 医学部 解剖学講座 准教授
       東京科学大学 教育本部 国際教育部門 准教授

19:00 – 19:30

「ミニブタの末梢神経損傷部をヒトiPS細胞由来の新規人工神経によって治療する前臨床研究」
芝田 晋介 新潟大学 大学院医歯学総合研究科組織学分野 医学部顕微解剖学 教授

19:30 – 20:00

「食餌性ヒト型動脈硬化モデルマイクロミニピッグの創薬への応用」
川口 博明 北里大学 獣医学部 獣医病理学研究室 教授

20:00 – 20:15 名刺交換会(会場のみ)

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